エアコンを2台 同時稼働しても余裕が持てるように契約容量を 30A〔アンペア〕から40A〔アンペア〕に変更しました。
電力会社との契約容量を30Aから40Aに変更
工事完了までの流れ
まず電話(またはWeb)で変更依頼して、 工事員が来て容量を上げても問題がないか確認して、 問題なければサービスブレーカーを取り換えます。 作業時間は1時間程度。
※サービスブレーカーとは、契約容量に応じて電流を制限するブレーカー(電流制限器)で、電力会社が設置するものです。
中部電力ではサービス ブレーカーと呼ばれていて、 他にもアンペア ブレーカーや契約ブレーカー、リミッターと呼ばれることもあります。
そんで我が家に工事員が来て、問題がないか確認すると、漏電ブレーカーの取り換えが必要と言われました。
そして説明を受けると、これはEBだからELBにする必要がある、
あと40Aではなく30Aの漏電ブレーカーで。
え!、サービスブレーカーが40Aだから漏電ブレーカーも40Aでは?
単純にそう思ったけど、これはヤバイ考え。
※なぜ、漏電ブレーカーが30Aではないといけないのか の内容は下記で説明します。
※EBは、安全ブレーカー(電流制限)の機能がない(〔OC なし〕と表記されている。)漏電ブレーカーで、 ELBは、安全ブレーカーの機能がある(〔OC 付き〕と表記されている。)漏電ブレーカーです。
そして、自分で漏電ブレーカーの取り換え。
(この時、電気工事士の免許 持っててよかったと思う瞬間でもある。)
ちなみに、電気工事をするには電気工事士の資格が必要です。
ない方は業者に依頼します。
漏電ブレーカーの取り換えが完了したら電力会社に電話して、工事員からOKが出たので、 サービスブレーカーを変更してもらうことができた。
工事が完了して説明を受けると、容量を超えるとブレーカーは自動的に落ちて10秒後に復帰(『入』になる。)する。
復帰しても容量を超えていると再びブレーカーは自動的に落ちる、とのこと。
これを9回ほど繰り返すと、自動で復帰しなくなる。
そうなると、電力会社に電話して遠隔で復帰してもらうことになる。
写真の左側が取り換えてもらった部品で、真ん中の下が自分で取り換えた漏電ブレーカー。
その後
そんで、サービスブレーカーにはハンドル(?)(『入』『切』するスイッチ部分)がない。
これが自動で『入』『切』するのか?と、後々 調べるとどうやら違うらしい。
これはサービスブレーカーではなく、SBスペース接続器具。
SB(サービスブレーカー(?))スペース接続器具は、
最近 電力会社との契約容量を変更するとサービスブレーカーを撤去する際に代わりに付けるものらしい。
他にリミッターボックスと呼ばれるものもあるみたい。
最近 従来の電気メーターからスマートメーターに移行しつつある。
このスマートメーター(電力量計)に電流制限(ブレーカーの機能)が内蔵されているので、サービスブレーカーは不要になる。
契約容量の変更をすると、SBスペース接続器具に変わるが、契約によっては従来通りの場合もある。
SBスペース接続器具に電流を制限するブレーカーの機能はなし。
スマートメーターに変わると、電力会社から遠隔で検針や容量変更、電気の入り切りが可能になる。
中部電力では2023年3月までに中電管内全域への設置を完了する予定みたい。
サービスブレーカーが40A、漏電ブレーカーが30A、なぜ容量が異なる?
許容電線がどうたらこうたらと言う細かい話はなしにして、
既存の電線の1本1本に流せる電流は30Aまでなので漏電ブレーカーは30Aにします。
でも漏電ブレーカーを30Aにしたら30Aしか流せなくなるから、
サービスブレーカーを40Aにする意味ないじゃん、と思いますね。
私も最初 思いました。
サービスブレーカーは赤と黒の電流の合計が40Aを超えると遮断(電気の流れを止める。)します。
(赤白黒の電流の計算については『家庭の電流とブレーカーの動作』を参照してください。)
漏電ブレーカーは赤と黒のどちらかが30Aを超えると遮断します。
なので、
赤で30A、
黒で30A、
最大で60A流せることになります。
赤で35A、
黒で25A、
これはダメです。
上の図は問題ありませんが、以下の3つの図ではブレーカーが落ちます。
次の図は漏電ブレーカーを40Aにした時です。
30Aまでしか流せない電線に40Aが流せる状態になり危険です。
電線が発熱します。
バランス
漏電ブレーカーが30Aだと、
赤または黒の片方に電流が片寄ると30A程度しか流せなくなります。
(赤白黒の電流の計算については『家庭の電流とブレーカーの動作』を参照してください。)
上の図では漏電ブレーカーが落ちてしまいます。
なので、なるべる赤と黒に電流が半々になるようにします。
この様にすると契約容量の40Aまで使用することができます。