漏電ろうでんれ電流

漏電ろうでんとは、 本来 流れてはいけない所に電気が流れてしまうことを言います。

漏電ろうでん

漏電は、人体に電気が流れる感電かんでんと、トラッキング現象によって起こる火災などが発生します。

感電は人体に30mA〔ミリ アンペア〕以上 流れると命に危険を及ぼします。
5mA程度なら痛いで済みますが、100mA程度も行くと終わりです。

漏電による感電は、漏電ブレーカーとアース線(緑色の一色か、緑と黄色の二色)の取り付けで 防ぐことができます。

※漏電ブレーカーは家庭の分電盤に必ず付いていて、漏電した電流が30mAを超えると電気を止めます。

※アースは日本語で「地球」と言い、漏れ電流は大地を流れます。

トラッキング現象はコンセントに付着したホコリに湿気を含み、そのホコリに火花が発生する現象です。
その火花によってホコリが燃え始め、壁に燃え広がり 火災の原因となります。

トラッキング現象は漏電ブレーカーでは防げませんが、それを防ぐコンセントが販売されています。

れ電流

通常、コンセントから来た電気はコンセントへ戻りますが、漏電するとアース(大地)に電気が流れ、漏れ電流が発生します。

漏れ電流が発生すると、漏電ブレーカーで行きと帰りの電流の大きさに差ができます。

漏れ電流が発生した分だけ 行きの電流が大きくなります。
その差で漏電ブレーカーが落ち(電気を止め)ます。

アースが取り付けられていない状態で漏電した場合は、
漏れ電流の流れ道がないので ほぼ0Aを示し、 漏電ブレーカーが動作せず、触れた瞬間に感電します。

漏電は通常 起こってはならないものなので、漏れ電流は0A〔アンペア〕になりますが、
ノイズ低減の目的でアースに流すことがありますので、わずかに流れることが あります。
なので、1mA以下は問題ありません。

漏れ電流の測定

測定は、コンセントに挿したプラグのコードにクランプメーターの輪っかを挟む(この場合、アース線は挟みません。)方法と、
アース線のみを挟む方法があります。

漏れ電流がある場合、
電源側から洗濯機に流れる電流が、
洗濯機から電源側に戻る電流よりも大きくなる(アースに電流が流れる分 増す。)ので0Aより大きくなります。

余談

ブレーカー(安全ブレーカーと呼ばれるもの。)は電気をたくさん使うと電線保護のために電気を止めるもので、
漏電ブレーカーは漏電した時に感電防止のために電気を止めるものです。

漏電ブレーカーは、安全ブレーカーの機能がないEB(〔OC なし〕と表記されている。)と、 安全ブレーカーの機能があるELB(〔OC 付き〕と表記されている。)があります。
我が家の漏電ブレーカーはEBでしたが、契約容量を変更(30Aから40Aに)する際に ELBへの変更も必要だったために、新しい漏電ブレーカーに取り替えました。

最後に

水回りに設置する洗濯機や洗濯乾燥器などに付いているアース線(緑色の一色か、緑と黄色の二色)は、面倒でも必ず取り付けてくださいね。

ちなみに、パソコンのアースはノイズ低減にも効果があるようです。

公開日: