赤外線リモコンの自作

地上デジタル放送 対応のテレビリモコンを自作してみました。
当時はアナログ放送もありました。

回路図

部品表

部品名 定格、値 記号 個数
PIC16F84A   U1 1
ICソケット 18P U1 1
セラミック発振子 4MHz X1 1
チップ抵抗 10KΩ R1 1
抵抗器 10KΩ R2, R3 2
1KΩ R4 1
2SC1815   TR1 1
タクトスイッチ    SW1 - SW11 11
ピンヘッダ 1列 2P CN1 1
赤外線LED    D1 1
← 横スクロールできます。 →

"R1"のチップ抵抗は、プルアップ抵抗を入れる設計にするのを忘れたため、後付けしました。

プログラム

PIC16F84A

SONY 製のテレビが動作するプログラムです。

操作

ボタンの配置とその動作は下の図の様になっています。

  • 自作赤外線リモコンの通常モードの動作説明。ボタンは方向キー、決定、青、赤、緑、黄、d。
    通常モード
  • 自作赤外線リモコンの切り替えモードの動作説明。ボタンは音量変更、チャンネル切り替え、番組表、地上アナログ放送、地上デジタル放送、BS衛星放送、CS衛星放送、電源。
    切り替えモード

波形

測定条件はキャリア周波数38KHzの赤外線受信モジュールの出力をオシロスコープで測定し、振幅を反転(HighLowの上下を反転)して表示しています。

リモコンの比較

SONY 製の純正リモコンと自作リモコンの波形を比べてみました。
まずは【電源ボタン】です。

  • オシロスコープで純正テレビリモコン(SONY)の電源ボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の画像
    純正リモコン
  • オシロスコープで自作リモコンの電源ボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の画像
    自作リモコン

次は純正リモコンのデータ放送の「d」ボタンです。
画面に収まらなかったので前半の波形と後半の波形に分かれています。

  • オシロスコープで純正テレビリモコン(SONY)のdボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の前半の画像
    前半
  • オシロスコープで純正テレビリモコン(SONY)のdボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の後半の画像
    後半

次は自作リモコンのデータ放送の「d」ボタンです。
次も前半と後半に分かれています。

  • オシロスコープで自作リモコンのdボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の前半の画像
    前半
  • オシロスコープで自作リモコンのdボタンを赤外線受信モジュールで受光した出力を測定した波形の後半の画像
    後半

結果は自作リモコンが微妙に時間が短い気がするが、チャント反応したので問題なし。

リモコンのデータ

デジタル放送対応リモコンと未対応リモコンの共通するボタンは12ビットでした。
例えばチャンネルの上げ下げや、音量の上げ下げなどです。

デジタル放送でしか使えないリモコンのボタンは15ビットでした。
例えば「青」「赤」「緑」「黄」ボタンなどです。

公開日:2011年04月, 更新日: